脳梗塞、一過性脳虚血発作のページ

 脳梗塞とは脳の血管がつまって起こる病気です。血管を流れる血液には身体の細胞が必要とする酸素や栄養が含まれています。血管がつまることによって脳に血液が運ばれなくなると酸素や栄養が足りなくなった脳の働きが悪くなり、手足の力が入りにくくなったりしびれてきたり、言葉が喋りにくくなったりします。

脳梗塞とは

脳血栓と脳塞栓
 上の図にある脳に血液を送る血管の中で少しずつ「血栓」が大きくなって脳梗塞を起こすものを『脳血栓症』、心臓の中など別の場所で出来た血栓が血液の流れに乗って移動し脳の血管に詰まり脳梗塞を起こすものを『脳塞栓症』といいます。
 どちらの原因であれ血管がつまることによって、その血管が酸素や栄養を送っていた脳の特定の部位が死んでしまいます。脳はその部位によって働きが異なります。手足を動かす部位や言葉を理解する部位、ものを見る部位などひとが生活で使う様々な機能が脳にちりばめられています。上の図にある脳の血管のどの部分がつまるかによって、脳のどの部位が死んでしまうかが決まり、その結果としてどのような症状が出るかが決まってしまいます。
 血管がつまる場所によっては、寝たきりの状態となり言葉も喋れなくなってしまうこともあれば、全く後遺症を残さずに改善することや脳梗塞を起こしたことに気がつかないこともあります。